男性型脱毛症とは
男性型脱毛症(AGA)とは、思春期以降の男性によくみられる進行性の脱毛症のことで、男性ホルモン(テストステロン)が5α還元酵素の働きによりジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変換され、毛根の毛母細胞の分裂を抑え、毛髪の成長を阻害することで起こります。
男性型脱毛症には、前頭部の生え際が後退したり、頭頂部の毛髪が薄くなったりなど、様々な進行パターンがありますが、いずれの場合も、ジヒドロテストステロンの阻害により毛髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまうため、短くて細い抜け毛が多くなります。
現在、男性型脱毛症に悩む日本人男性の数は1200万人以上と言われており、この数は増加傾向にあるとされています。
こんな症状はありませんか?
- 毛髪が薄くなった
- 短くて細い髪の毛が増えた
- 頭頂部の頭皮が透けて見える
- 抜け毛が多くなった
- 思春期以降に、毛髪が薄くなった
- 毛髪にコシやハリがない
- 生え際が後退している
男性型脱毛症の治療法(アボルブ+ザルティア)
男性型脱毛症の治療薬の1つに、「アボルブ」があります。「アボルブ」とは、もともと前立腺肥大症の薬として開発されたものですが、含有成分であるデュタステリドが、脱毛の原因物質であるジヒドロテストステロンの産生を抑制することから、男性型脱毛症の治療薬としても使用されます。ただし、「アボルブ」には性欲低下などの副作用が発現する可能性があることから、当クリニックでは副作用の軽減をはかるために、「ザルティア」の併用を提案しております。
「ザルティア」は勃起不全(ED)に対する改善効果があることからもわかる通り、男性機能を高める作用があり、「アボルブ」の副作用の軽減を期待することができます。
アボルブ
主な作用
- 脱毛の改善に効果が期待できる
- 前立腺を縮小させる
- 前立腺がんの予防効果が期待できる
など
主な副作用
- 性欲低下
- 勃起障害
など
ザルティア
主な作用
- 勃起の維持
- 男性機能を高める
- 前立腺肥大症による症状の改善効果
- 血管拡張の作用があるため、血管年齢を若くするなどのアンチエイジングが期待できる
- 頭皮への血汗促進作用が期待できる
など
主な副作用
- ほてり
- 頭痛
- ニトロ製剤と併用できない
など
「アボルブ+ザルティア」は前立腺肥大症の改善にも効果が期待できる
「アボルブ」と「ザルティア」は、ともに前立腺肥大症に対する改善が期待できますが、それぞれで効果は異なります。「アボルブ」には前立腺を縮小させる作用が期待できます。一方、「ザルティア」には前立腺を縮小させる効果は期待できませんが、膀胱の刺激症状を抑える効果があることから、頻尿の改善効果が期待できるとされています。結果、2つの治療法を併用することで、作用の面でも治療の面でも補い合うことができるようになります。
男性型脱毛症の改善とともに、アンチエイジングをはかるために
「ザルティア」には、男性機能を高める作用以外にも血管拡張の作用があるため、血管機能を向上させ、血管年齢を若くするなどのアンチエイジングが期待できます。そして、このアンチエイジング効果をより高めるために、当クリニックでは「高濃度ビタミンC」を追加することを提案しています。
「高濃度ビタミンC」には、コラーゲン産生の活発化により、美肌や血行促進などの効果が期待できます。そのため、「ザルティア」のアンチエイジング効果を高めることが可能となり、「ザルティア」と「アボルブ」の併用にこれを追加することで、男性型脱毛症の改善だけでなく、併せてアンチエイジングもはかることができるようになります。